磁界と電磁波
磁界(磁場)とは、空間に磁気の力が働いている状態のことを指している。磁石の周りや、電流が流れている導体の周りに発生する。
磁界の強さは
電流が大きいほど強く、発生源から
離れると共に弱まる。電流を流すと、その周りに同心円を描くように磁界ができる。線状導体の場合は右ねじの法則に従って磁界が発生する。

金属などに電流が流れると、その周りに磁界が発生する。
電流の向きが交互に変わると、磁界の強さが変わり、それによって新たに磁界が発生する。
このように、電界と磁界が交互に発生しながら空間を伝わっていく波を
電磁波という。
電磁波は赤外線、可視光線、紫外線と言った光、通信に使用する電波などがある。

電磁波は
身体的な影響や通信障害の原因、機械の発熱の原因となる。
このため、電気機器の設計では、電磁波も考慮して設計しなければならない。
電磁誘導
電磁誘導の基礎の基礎は、下図のようにコイルと磁石を近づけたり遠ざけたりすると、コイルに電流が流れる現象である。
この時、コイルや磁石を動かさなければ電流は流れない。磁石を動かすことで、磁石の磁界から発生する磁束が変化するため、コイルには電流が流れる。
この現象を
電磁誘導といい、生じた電圧を
誘導起電力、流れた電流を
誘導電流という。
電磁誘導
~磁界における基礎~
Chapter2~磁力線と磁束~
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